別冊宝島「ルパン三世PERFECT BOOK」
Typer担当原稿について


ついに発売になりました、「ルパン三世PERFECT BOOK」。
読者の方々は、どう感じられたでしょうか?
私達 執筆者にとっては、慣れない文字数との闘いと、関係者からのカットなどが入り、
「俺の言いたいことは、それだけしゃないんだ!こういう意味もあったんだ!」
と悔しい思いをしているのではないでしょうか?少なくとも、私はそうです。

そこで!!

めっちゃゲリラ行為です。怒られたら削除します。
私の担当した部分の原稿そのままを、このコーナーで載せてしまおうという試みです。
紙面の都合・関係者の都合でカットされた部分もそのままなので、
正直、こっちの方が面白いと思います(笑)
ま、お暇でしたら本との違いを探してみて下さいナ♪


原稿執筆にあたっての基本コンセプト
マニア向けではなく、一般又は、総合ヲタク向けに。
いかに読み飛ばされないように、奇抜な書きはじめにするか。
他の方々の立派な文章と張り合わず、読んでいる人に親近感を抱いてもらえるようにする。
青木悠三先生の良さを、全世界に知らしめる(笑)


旧ルパン三世 第1話 ルパンは燃えているか?!

私がルパンにハマったのは、小学校の頃に観た、このTV旧シリーズの再放送。
たしか夕方5時、トム&ジェリーの後番組だったと思う。
それ以前に姉に勧められカリオストロの城を見ていたので、幼い私には既に”観れば絶対面白い”という固定概念がルパンに対して植え付けられていた故、1話からかかさず毎日観ていた。
最初は姉が帰ってきた時の話のネタにと思って観ていたものが、こんなにも自分自身を現在まで20年以上も魅了し続ける事になるとは…!!
さて、この記念すべき第一話には、初期のルパンが目指していたエッセンスが凝縮されている。
粋でシャレた気だるい雰囲気と、それと反した派手なアクションとトリック。
クレジットには記されていないが、青木悠三氏が担当したルパンと次元のレーシングカーが入れ替わるシーンは秀逸。
目を見張るシーンは多々あるのだが、
最も自分の中で強烈な印象であり、今現在でも1話といって一番に頭に浮ぶのは…そう。峰不二子がこちょこちょ台に拘束されるシーン。
幼い頃は「何故くすぐるだけで、このオッサンは喜んでいるのだろう?服を全部やぶいちゃえばいいのに」などと思っていたが、とんでもない。
このシーンは大人には分かる、TVアニメ、いやTV番組としてはギリギリ最高のエロティックなものだった事に気付いた。
「コースは山あり谷あり、意外な落とし穴があるかもしれん。そうだろう?」この台詞を不二子の身体をなぞりながら言うコミッショナー。
そして全身をくすぐられ、身体をよじりながら歓喜と苦痛の声を出し続ける峰不二子。
この表情と喘ぎ声は紛れも無く、男女のそれである。
単にコースの解説をし、くすぐっているだけ。正当な逃げ道を確保しつつ、ここまでエロティックな描写を徹底した演出はTVアニメ史上、最初で最後なのではないだろうか?
ルパンと不二子の甘いラストシーンも解釈が視聴者に任されており、趣深い。
当時、確かにルパン(という作品は)燃えていた。
全スタッフの燃える意気込みが伝わってくるこのエピソードは、私にとってもルパンに燃えるキッカケとなる思い出深い作品である。

一言/エッチ関係で露骨な部分はカット。ちょっと残念。ま、こんなもんでしょ。



旧ルパン三世 第7話 狼は狼を呼ぶ

第1稿(本誌掲載)
好敵手(こうてきしゅ)-。 ささきいさおの歌う「さらば宇宙戦艦ヤマト」の挿入歌に、そういう曲名のものがあった。
ご存知の方がいるだろうか? 古代進とデスラーの宿命、男と男の闘いの中で生まれる、友情にも似た熱い思いを描いた歌だ。
もし、少しでも運命が変わっていたならば、互いに酒を飲んでいた…そういったような歌詞が含まれていたと記憶している。
五ェ門も、今ではルパンファミリーといったらルパン・不二子・次元・「五ェ門」と当然のように名を連ねているが、最初は敵だった。
この、”最初は敵”というのが好奇心そそられるシチュエーションであり、シリーズ途中からのファンは「どうやって仲間になったんだろう?」と気になって仕方がなかった筈。私自身も、その一人だ。
第5話に続き、今回のエピソードでそれが明らかになる訳だが、その”仲間になった理由”も、子供にはわからない性格的・心理的なものが多く含まれている。
5話・7話を続けて観た”大人”でないと、その理由を理解できないだろう。 この話では第5話以上に、ルパンと五ェ門の違い・五ェ門の弱点などが、これでもかと描かれている。
非情に撤する事の出来ない五ェ門。(5話でも、百地にルパンとの違いとして指摘されている) 女に甘い五ェ門・女に甘いだけではない、ルパン。 準備したニセ秘伝書(ダイナマイト)に自分で生き埋めになってしまう、ツメの甘い五ェ門など ー 。
そんなルパンと五ェ門が秘伝書の件や果し合いを通じて互いの人間性に触れ合い、 惹かれていく。 そう、二人は自ら運命を変えて、互いに酒を飲む仲になれたのだ。 シナリオやテーマだけでなく、この7話では細かな演出が、いつもと違う緊張感を増している。 冒頭、ルパン家の誇りと決して避けて通る事の出来ない運命的な五ェ門との対決を目前に控えたルパンを描くシーンでは、哀愁漂うチャーリー・コーセイによるエンドテーマが流れ、タイトル「狼は狼を呼ぶ」と重なる。そういった演出は全23話中、この第7話だけ。 黒髪に片目を隠した藤波吟子(峰不二子)の妖しい雰囲気も、色気の少ないこの話に華を添えている事も付記しておく。

一言/すごく、苦労した。とりあえず目を引かせる為、違うアニメのタイトルをいきなり入れてみた。
…結果、よくわからない謎の文章に。五ェ門が何故仲間になったかも、漠然としすぎ。
自分でも気に入らず、書き直しを要請。

第2稿
「五ェ門って、昔は敵だったんだよ」 「えっ?ウソ!?」
ルパンファン以外の人に話すと、みんな決まって驚きの声をあげる。
無理はない。今ではルパンファミリーといったらルパン・不二子・次元・「五ェ門」と当然のように五ェ門は名を連ねているのだから。
しかし、最初は敵だったのだ。 この、”最初は敵”というのが好奇心そそられるシチュエーションであり、シリーズ途中からのファンは「どうやって仲間になったんだろう?」と気になって仕方がなかった筈。 私自身も、その一人だった。
今回のエピソードでその経緯が明らかになる訳だが、その”仲間になった理由”も、性格的・心理的なものが多く含まれている。
この話では第5話以上に、ルパンと五ェ門の違い・五ェ門の弱点などが、これでもかと描かれているのだ。
非情に撤する事の出来ない五ェ門。(5話でも、百地にルパンとの違いとして指摘されている) 女に甘い五ェ門・女に甘いだけではない、ルパン。
準備したニセ秘伝書(ダイナマイト)に自分で生き埋めになってしまう、ツメの甘い五ェ門など ー 。
五ェ門は秘伝書の件や果し合いを通じて、ルパンが明らかに自分を上回っている事を思い知らされる。
そして二人はお互いの人間性に触れ合い、惹かれあっていく。 以降、五ェ門はルパンと行動を共にする。
…が、彼はあくまで自分の意思で行動する。そこに次元との違いが生まれてきているのだ。
原作では単純に第2の相棒として描かれている五ェ門も、アニメでは不二子に痛い目にあった為「仕事に女が関わるのは御免だ」という主義になるし、時にはルパンの敵にまわったり、別行動を取ったりする。
どちらかというと峰不二子に近い、アニメならではの五ェ門のキャラクターが、このTV旧シリーズで完成されたのだ。
単なる”仲間”ではない、この微妙なポジションこそが、アニメ「ルパン三世」における五ェ門の魅力なのではないだろうか。

一言/書き直してみた。
書き直し可能のような事だったので上記のように再構成してみたが、掲載されたのは第1稿。悲しい。
このコーナーを作ろうという決心に至る原稿だ(苦笑)


旧ルパン三世 第9話 殺し屋はブルースを歌う

男と女の関係というのは、人間にとって最大のテーマではないだろうか。
男にとっては女性というものが一生解く事のできない謎の存在であり、 女にとっては男性も…そういった存在なのかもしれない。
恋愛というのは、人それぞれドラマを持っている。 「ルパン三世」の中でも、キャラクターの恋愛感情が描かれるエピソードは数多くあるが、 ルパンと不二子の二人の関係に焦点を合わせ、それに終始しているものは、この「殺し屋はブルースを歌う」以外に無い。
私はルパンも不二子も大好きだが、”ルパンと不二子”の組み合わせが一番好きだ。 よって、このエピソードには思い入れがある。
何度見ても、筆舌に尽くしがたい趣深さと、哀しみに覆われる。
殺し屋プーン。峰不二子の元相棒であり、元恋人。 この男の登場によりルパンは不二子に対して、不二子はルパンとプーンに対しての感情に向き直る機会を与えられるのだ。
本編中、ルパンとプーンの不二子への想いが語られ続ける。 私はどちらかというと、プーンに感情移入してしまう。
”過去の充実した日々を取り戻したい”その一心が彼を動かしていた。
この話を見終わった後、哀しい気持ちにさせられるのは、その為だ。
結果、不二子は過去を捨てる。恋愛対象としてルパンを選んだのでは、ない。 ルパンとの微妙な関係を続ける事を選んだのだ。
ルパンがパンツ一丁で縛られているシーンがある。
一見、単に面白おかしいシーンのようだが男(ルパン)の”もう自分のものになった”と思っての行為を女(不二子)が否定するという、前述したようなプーンの時とは違う意味でルパンを選んだという不二子の心理が良くわかるものになっている。
ラスト、波止場で一人佇む不二子は、何を思うのだろう?答えは、いらない。それは彼女にしかわからない事なのだから。
余談だが、不二子とプーンの回想シーンの中で、8話の予告編でのみ見る事のできる1カットがあるので、興味のある方はチェックしてみるのも面白いだろう。

一言/本誌では、かなりカットされてしまっていて残念な原稿。
最初の男女うんぬんとか、波止場ラストの文がカットされて、余談は掲載されちゃってる。
カットのされ方のせいで、俺の原稿は余談ばっかになっちゃって。
なんかルパンマニアにとっちゃ当たり前の事を偉そうに「知ってるか?」って感じで自慢してるみたいでイヤすぎ。
とほほ…


旧ルパン三世 第10話 ニセ札つくりを狙え!

この話は、救いが無い。
ルパンはカッコいい所が全然なく、何の目的も達成できないまま話が終わり、 主要ゲストキャラクターは不私刑(フリンチ)以外死んでしまう。
観ていて決してつまらない訳ではないが、観ている側も達成感が無いまま、いつの間にか終わっているという感じ。
この10話は11話と共に宮崎駿氏の名作「カリオストロの城」の原点と言われているが、それ以外は とらえどころの無いエピソードだ。
そう。私にとってこの「ニセ札〜」はTV旧シリーズにおいて最も思い入れの薄い作品だった、 はずなのだが……
数年前に私は大恩人から、このエピソードの基となる「3時に別れの鐘が鳴る」というタイトルの台本を譲り受けたのだが、
その台本を読んで私は今迄の考えを変えた。 このエピソードは、ゲストキャラの深いドラマだったのだ。
その台本には放送された本編では描かれていない、シルバー夫人(銀狐)のイワノフへの愛と、それを引き裂いた夫への憎悪、
そして二人の息子(台本ではウクライナ男爵と、本編未登場の弟ボルボ)の複雑な家族間の愛情と憎しみのドラマが展開されていたのだ。
そしてルパンについても、ラストの不私刑との闘いは「プロの栄光」を賭けた壮絶な死闘として描かれ、それに勝利する事がこのエピソードで最終的に成し遂げた唯一の目的となっている。
本筋からハズれる部分においても原作「私を愛したルパン」のエッセンスが多く含まれており、
本来のこの作品の姿は他のエピソードにもひけをとらない完成されたものである事に、私はやっと気付く事が出来たのだ。
作品の評価は出来上がったものが全て。しかし私はこの作品に限り、脚本段階で存在していたドラマ無しに考える事が出来ない。
重いテーマを持つ作品だけに、心に残る部分が多いのだ。
(この作品の台本は現在、全てのルパンファンに読んでもらえるよう私のホームページ内「歴史的事実資料館」に掲載させてもらっておりますので、興味のある方は読んでみて頂ければ、と思っています)

一言/もともと、この本にはファンサイトを紹介するとの事を聞いていたので、
探索隊のURLが載るものと想定して書いております。
俺の自己紹介を読んだ人が、検索して探索隊に辿りついてくれればいいんだけど。
原稿書き終えて送った後、「まぼろしのルパン帝国」を読み直したら、なんか話のもってき方が似てた。偶然だよ。


旧ルパン三世 第12話 誰が最後に笑ったか

女ルパン。
原作「新ルパン三世」で、不二子の事をそういった呼び方をしたことがある。
ルパンといったら、”頭脳派でありながら派手なアクションをこなす、コミカルかつカッコいい泥棒”というのが、一般的なキャラクター解釈だろう。
しかしこの12話では、当のルパン三世ご本人様はそういった活躍をしていない。
それどころか、ルパンらしからぬ行動(金にモノを言わす取引き・爆弾乱発による大量虐殺)をとっている。
でも、話の内容はしっかり「ルパン三世」しているのだ。 それは何故か。
そう「女ルパン」峰不二子の活躍が目まぐるしいのだ。
この作品は、不二子がルパン的な役回りを担当している、不二子ファンにとっては隠れた名作であると言えるのではないだろうか?
冒頭ではいきなり黄金像の片割れを奪取、スノーモービルでのアクションに次いで、敵に取り囲まれ絶体絶命の危機をバック一つで切り抜け、愛銃のブローニングで形勢逆転、敵を全滅させてしまう。
洞窟内でのルパンとのやりとりでは愉快なツッコミを連発するし、 縄に2度縛られるも2回とも自力で縄抜けをこなし、 そしてラストでは全員の最終目的である隠し金山の地図(ニセモノだが…)もバッチリ入手している。
ここまでアクティブな、ルパン顔負けの活躍をする不二子は、旧シリーズでは他に類を見ない。
カッコ良く、頭脳派なだけではない。舞台が雪国ゆえに我らを魅了するボディの露出は無いものの、その表情と声の演技で充分”女の可愛らしさ”を表現。
新ルパン145話の、別人のような”強いだけ”という印象がある不二子ではなく、本来ある”峰不二子”の姿を維持してもいるのだ。
不二子が、まさに”女ルパン”の本領を発揮しているエピソードこそが、この「誰が最後に笑ったか」なのではないかと、私は思っている。

一言/原稿にとりかかるまでは、何を書けばいいのか悩んだ。
でも、本編を何回か見直したら、不二子にピンときた。
自分でもなかなか気に入っている原稿だ。


ルパン三世PART3 解説文
昭和59年(1984年)3月3日より放送が開始された、ルパン三世第3TVシリーズ。
ファンからの要望、そして「ルパン8世」がお蔵入りになってしまった事により製作が決定。
スタッフやファンの、8世への期待と希望が姿を変えて実現した企画と言ってしまっていいかもしれない。
放送は当初4月を予定していたが急遽3月に早まり、どうせなら「3」にこだわろうという事で ルパン「3」世PART「3」・「3」月「3」日スタートとなった。
2つのTVシリーズと2つの劇場版を経て、 ”「ルパン」は作画や演出の違いが個々の作品のスタイルを決める”ことを送り手も認識したうえで作られたのが特徴である。
実際に作画に関しては、キャラ設定を基にはしていても各話ごとに作画監督が置かれ、各作画監督・プロダクションの持ち味を生かす…という製作形態をとっていた。
エピソードごとにルパン達の顔が毎回変わるのは、そのためである。
TV新ルパン三世でコミカルになり過ぎた部分を反省し、おふざけと真面目のメリハリをつけ、 旧が大人向けで新が子供向けなら、PARTlllは大人も子供も!…というのが当初の目的であったが、 結果的に新ルパンの延長線上に留まってしまっているという意見も否めない。
しかし、絵柄的にも、演出面においても、他のシリーズにはない斬新かつ意欲的な部分も多く存在する事は確かだ。
石垣プロダクションによる背景美術は絶品で、単体でも作品を象徴する素晴らしいものに仕上がっており、
大野雄二氏の音楽も、新ルパンではない、全く新しいルパン世界の構築を成し遂げている。
キャラクターデザイン・総作画監修を務めたのは、青木悠三氏。
青木氏はパイロットフィルム・旧ルパン・新ルパン・劇場版「VS複製人間」と、それまで殆どのルパン作品に関わってきており、PART3での抜擢となった。
大塚康生氏曰く、ルパンの愛車ベンツSSKをまともに描けるのは、当時青木氏しかいなかったそうである。
独特のセンスで誰もが心に残っている、「ルパン三世’80」の流れる新ルパン第4オープニングのほとんどを手がけたのが青木氏、と言えばピンとくるだろう。
青木氏はPART3のキャラデザインにおいて、原作のイメージに戻しつつ”新たなるルパン”を生み出す為に何度も大幅な変更を行い奮闘することになる。
一番のインパクトであるジャケットの色に関して青木氏は「ルパン三世のノスタルジックなアクションやドラマにパート3らしいナウさや軽い感じをプラスすると、絶対ピンクだと思った」と語っている。
当初は全26話(2クール)の予定だったが、48話まで延長が決定。結果的に50話まで製作されたが、放送期間は1年半。
そう。土曜の夜7時の時間帯は野球中継が優先されてしまう為、”雨が降らないとルパンが見れない”という状況になってしまい、当時は毎週雨乞いをしたファンも多かったハズ。
期間にして約半年間も放送が潰れるといった結果になってしまった。
丁度その頃、全国でTV新ルパンの再放送が毎日のようになされ、 PARTlll本放送時にもかかわらず子供達の間ではルパン=新ルパンという”すりこみ”がなされてしまった。
野球放送と新ルパン再放送により、PART3はその存在と実績を正当に評価されない、不運な作品になってしまったのである。
そんなPART3も昨年DVDが発売され、レンタル店でも全話観られる環境にある店舗が多くなってきた。
絵柄の好みもあるだろうが、決して駄作ではない。むしろ旧や新と肩を並べて評価されるに値するだけの数々の魅力を持ったPART3。
未見の方は騙されたと思って観てみてはどうだろうか。
”自分の好きだったルパンが帰ってきた”そんなノスタルジアに浸れるかもしれない。 「ルパン三世PARTlll」最大の魅力は、そこにあるのだから。

一言/この原稿のみ、カットされず原文のまま掲載された。
嬉しい。でも、紙面は寂し過ぎる。まるで編集後記のような質素な紙面で、PART3かわいそう。
でも、今回の原稿の中で、自分で一番気に入っております。
青木悠三先生、万歳!!!


バビロンの黄金伝説 解説文

「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」
PART3スタッフが手がけた劇場版第3作目! 難しいテーマをあえて持たず、ひたすらアクションの連続で迫る快作!
1985年7月13日公開
監督 鈴木清順 / 吉田しげつぐ 脚本 浦沢義雄 / 大和屋竺 作画監督 青木悠三 / 柳野龍男 / 尾鷲英俊 音楽 大野雄二 キャスト ロゼッタ 塩沢とき / 河合奈保子 マルチアーノ カルーセル麻紀 コワルスキー 大塚周夫 他
○ストーリー
ニューヨークの地下から古代バビロニア文明のくさび形文字が彫られた粘土板が発見された。 ルパンはそれを集めて謎を解き、バビロンの黄金をいただこうというのだ。 しかし同じくして、ニューヨークマフィアのボス・マルチアーノも粘土板を集め、バビロンの黄金を狙っていた。 そこに謎の燭台を持つ老婆ロゼッタが接触してくる。彼女は一体何者なのか…!? ルパンは粘土板の謎を解き、バビロンへ。ところがマルチアーノ一家や、5人の美女婦警を部下に従えた銭形警部らがルパンらを追撃する。 やっとこさバビロンの遺跡内で発見した黄金の獅子像も、不二子に横取りされるルパン。 しかしその不二子も獅子像ごとマルチアーノに捕えられてしまう。 「バビロンのお宝が、そんな小粒な訳ねェだろ」ルパンが最終的に辿り着いたのは、ニューヨーク・マジソンスクウェアガーデンの地下深く。そこには数え切れないほどの金塊が眠っていた。 バビロンの黄金は、なんと粘土板が発見されたニューヨークにあったのだ。 ルパンは不二子を救出にマルチアーノのアジトへ向う。そこで目にしたものはマフィアの若頭であるコワルスキーによるマルチアーノの処刑だった。 コワルスキーに捕えられたルパンと不二子は滝壷へ落とされる。しかしその滝壷の奥こそが、黄金のバベルの塔へとつながる道だったのだ。 バベルの塔の頂上には、ロゼッタが立っていた。彼女が燭台を掲げるとバベルの塔は地下から姿を現わし、空高く浮上していく。ロゼッタの姿がみるみる若返っていく。彼女は宇宙人だったのだ。 76年毎に現われるハレー彗星こそが彼女の宇宙船。彼女は星に帰る為、ルパンにバビロンの黄金を探させたのだ。 ルパンはバベルの塔を宇宙人に引き渡す事を拒否する。ルパンが斬鉄剣で宇宙船と塔をつなぐ燭台を斬ったとたん、竜巻が起こり吹き飛ばされそうになったルパンと五ェ門は斬鉄剣を塔に突き立てる! 黄金のバベルの塔は粉々に粉砕され、ニューヨーク中に黄金の雨が降りそそいだ。
○標的はバビロンの黄金
ナポレオンやヒットラーまでもが探し出す事の出来なかった、バビロンの黄金。 その全てが、謎に包まれていた。 実際にバビロンの遺跡で発見できたのは黄金の獅子像のみ。 宇宙人が運搬中に落としてしまった黄金のバベルの塔と無数の金塊は、ニューヨークのド真ん中にあったのだ。
○バビロンの黄金伝説を彩るゲストキャラクター
マルチアーノ 亡き父にかわりバビロンの黄金の発掘事業を引き継ぐ。 実際のギャング稼業は父の代から若頭を務めるコワルスキーに任せている、無力なボンボン。 黄金の獅子像入手後はコワルスキーに背かれ死亡
コワルスキー マルチアーノの父親の代から、ニューヨークマフィアの若頭を務め、バビロンの黄金発掘事業が始まってからは事実上のボスである。 ルパン一家を消すよう子分に命令。自らも火炎放射器を手に次元大介を地下下水道まで追い込む。毒針付きの「死のハエたたき」を持ち、無能な子分の始末を行なう。
ロゼッタ ルパンへバビロンの黄金の道しるべを告げる、謎の老婆。 アレクサンダー・ナポレオン・ヒットラーと恋仲にあったと言うが、そうなると彼女は2500年生きてきた事になる。謎の燭台を常に持っているが…!?
○バビロンの黄金伝説を盛り上げる名セリフ
●「こいつは俺のもんだ。あんた達なんかにゃ、渡さねえぞ。」
黄金のバベルの塔の引渡しを願うロゼッタ。しかしルパンは首を横に振る。 「あなたを愛してるわ。愛さなければよかった…星に帰るのが、私のさだめなの」 突然のロゼッタの言葉に呆然とするルパン。しかし、ルパンの気持ちは変わることがなかった。
●「斬鉄剣で花は斬れぬ」
砂漠での、ルパンとマフィア・銭形&婦人警官の混戦中。ルパンらが乗るジープを、装甲車・飛行機・戦車までもが次から次へと襲ってくる。 そんな中、五ェ門が戦車を斬る!が、途中で手を止め、こう呟く。 その戦車の中には、オリエント急行内で出会った婦人警官の一人、チンジャオが乗っていたのだ。

バビロンの黄金伝説エッセイ
How many miles to Babylon? Three score and ten〜♪
何やらこの歌は、作詞者不詳のマザーグースの詩というらしい。 知ってた??ふ〜ん。そうなんだ。
でも、そんな事はどうでもいいや。 この歌は私にとって、バビロンの黄金伝説の歌以外の何物でもないから。
バビロンが公開されたのは、TVシリーズPART3の放送2年目。ちょうど、にっくきナイターのせいで放送が潰れてしまう夏。
当時、私はとにかくPART3が好きな小6だった。
ルパンの色々な顔を落書き帳に沢山描いていたが、 PART3の放送が始まってからは、ひらすらPART3ルパンの顔を描いていた。
会心の作を友達に見せたところ、「前に描いてたルパンのが似てるね」って言われた。 違うんだ。わかってない。このルパンは今一番新しい、それまでになくカッコいいルパンなんだ。
PART3の放送が始まってからは、アニメ誌も毎月チェックするようになった。
そして、劇場版公開の情報を知る。 私は旧や新の再放送でファンになった。
だから、リアルタイムでルパンが楽しめるというのは、これまでにない幸せ。PART3の放送決定でも毎日狂喜乱舞していたのに、今度は劇場版だ。これはもう、ただごとではない。
前売り券を買った。売店でグッズを全種類買う為に、お金を貯めた。
当初の予定が変更になりPART3のスタッフが劇場版を作る事になったと知った時は、喜ぶと共に、子供心にPART3スタッフが心配でならなかった。TVもあるのに、忙しくて大変なんじゃないかな?と。
”あえて難しいテーマを持たず、ひらすらアクションの連続で綴る娯楽作品にする”
バビロンの黄金伝説は、そのスタッフの意図通りの作品に仕上がっていた。 もう、それで充分だ。短い製作期間とTVシリーズに挟まれ、スタッフは良くやったと思う。
だって、難しいコトを考えたくてルパンを見るってのは、なんか違うような気がする。 最初にルパンを好きになった理由ってのは、きっとみんな、単純に”見ていて気分がいいから”だと思うから。
好きで好きでたまらなくて、もっと色々知りたくなったら深読みしたり、考えたりすればいいんだ。
バビロンの黄金伝説は、PART3ルパンの集大成・最終形態だと考えている。
劇場版「ルパンVS複製人間」は名作だ。一番素晴らしいと思っている。
でも、一番好きな、愛している作品といったら…私は迷わず言うだろう。 「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」と。
数々の思い出と共に、私はバビロンの黄金伝説を愛し続けるだろう

一言/解説部分は、もともと編集の方に任せていたので、加工されてもナンとも思わなかった。
編集さん、ご苦労様です。
エッセイ部分はカットもなく、なかなか嬉しい。


くたばれ!ノストラダムス解説

「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」
地上1000Mの超高層タワーに隠された巨大な陰謀。 ”失われた予言書”が全ての謎を解き明かす…!? クリカンルパンのデビュー作!
1995年4月22日公開
監督 白土武 脚本 柏原 寛司 伊藤俊也 作画監督 八崎健二 音楽 大野雄二 総監督 伊藤俊也 キャスト ジュリア 安達祐実 ライズリー 小松方正 ダグラス 阪脩 マリア 壇ふみ 他
○解説
劇場用の作品としては、「バビロンの黄金伝説」から10年ぶりとなる今作は、 大塚康生氏やスタジオジブリ・テレコムのスタッフによって作画的には大変クオリティの高いものに仕上がっている。 制作中にルパン役の山田康雄氏が亡くなり、この作品の予告編及び当時のエッソのCMが山田氏の遺作となってしまった。 ピンチヒッターとして起用されたのが、ものまね師として有名な栗田貫一氏。栗田氏はその後もルパン役を担当することになる。 ゲストヒロイン・ジュリアの声を、当時「家なき子」などで注目された安達祐実が担当する事も話題となった。
○ストーリー
リオで一仕事終えたルパンと次元は、アトランタ行きのジャンボ機に乗り込んだ。 ルパンは機内でダグラス財団のひとり娘・ジュリアと教育係として同乗していた不二子と遭遇する。と、飛行機はハイジャックされ、混乱の中ジュリアはノストラダムス教団に誘拐されてしまう。ジュリアの父であるダグラスが超高層タワー”アースビル”の最上階にある金庫室に収めた「ノストラダムスの予言書」。それが不二子の狙いだったのだ。 ルパンはアースビルに潜入。同じ頃、ダグラスの元にノストラダムス教団のクリスから連絡が連絡が入った。大統領選挙への出馬を止めろと要求してきたのだ。 クリスはアースビルのコントロールルームを占拠、それを知った不二子はクリスを追うが、逆に囚われの身となってしまう。 一方ルパンは金庫室に辿り着くも数々のセキュリティシステムに翻弄され、退散するしかなかった。 かつてただ一人金庫室にした事があるという男、フィリップ爺さん。彼に会う為にルパンは仏領ギアナの処刑島に向った。しかしここにも教団の手が伸びており、フィリップ爺さんは金庫室の秘密を言うよう拷問を受け、秘密を明かす前に殺されてしまう。ルパンは形見にと爺さんの義眼を取り、次元・五ェ門に連絡し脱出を試みる。しかしクリスの攻撃がルパンを襲い、ルパンは海に姿を消した…。 ルパンはアマゾンに漂着し、セルジオという少年に助けられていた。そこには教団のアジトがあり、ルパンは不二子とジュリアを連れて脱走する。だが追ってきたクリスによりジュリアは再び教団の手に落ちてしまう。 ルパンはフィリップ爺さんの手紙の中から、金庫室を開く為にはダグラスの家族の瞳が必要との情報を手に入れる。フィリップ爺さんが過去に金庫室に潜入の際使用した義眼 - ルパンが形見として取った義眼こそが、金庫室の鍵だったのだ。 その頃、教団はアースビルの至るところに時限爆弾を仕掛け、アースビル崩壊の予言をする。 ビル内の群集は混乱に陥り、その間にクリスはジュリアを使って金庫室へ。しかしクリスは金庫室に施されたヴァーチャル・リアリティの恐怖に時限爆弾のスイッチを押してしまう。 崩壊するアースビル。 追って金庫室へ向ったルパンはクリスとの戦闘の果てにジュリアの救出と予言書の奪取に成功する。 やっとこさ手に入れた予言書だったが、予言書は既にジュリアの落書きで埋め尽くされており、とても売れるようなシロモノではない。ルパンが予言書を放り投げ、それを五ェ門が斬り刻む。散り散りになった予言書が、風にさらわれてゆく…
○ノストラダムスの失われし予言書
1章100節で構成されているノストラダムスの予言書だが、7章だけは42節しかない。 その失われた58節は、ダグラス財閥の超高層ハイテクタワー”アースビル”最上階の金庫室に眠っているのだ。 金庫室はVR(ヴァーチャル・リアリティ)を使った幻覚装置などのセキュリティ・システムによってダグラスの家族以外は中に入る事が出来ない。 不二子がこの予言書を狙ったのは、ある人物が5000万ドルで買いたいと依頼してきたからなのだが、依頼主の正体はノストラダムス教団のライズリー。結局この契約は破棄されてしまう。
○ゲストキャラクター
ジュリア 大富豪ダグラス財閥の一人娘。 生意気だけれど憎めない、可愛い女の子だ。 アースビル最上階の金庫室を開ける為、ノストラダムス教団に誘拐される。
ライズリー 不安な世情を利用して、世界中に信者を増やしている「ノストラダムス教団」の教祖。 ルパンと同じく、失われた予言書を狙っている。
ダグラス ダグラス財閥の当主で、アースビルのオーナー。 次期大統領選出馬に意欲を燃やし、ジュリアを誘拐され取り止めを要求しても聞く耳をもたない。 そんな態度が妻マリアの反感を買い、彼女の教団入りを招いてしまう。
名セリフ
○「やっぱり最高だぜ 不二子はな」
教団の攻撃により海に姿を消したルパンはアマゾンに漂着、囚われの身となっていた。 ルパンに食事を運んできたのは、マインドコントロールを受けターニャという名の別の人格を植え付けられた峰不二子だった。 「思い出させてやるのさ 昔の事を…」そう言ってルパンは不二子に強引に口付けるのだった。
○永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう
エンディングのスタッフロールが流れた後、スクリーンにこのテロップが表示される。
ルパンファンは勿論の事、多くの人々が”山田さんはもういない”この事実に涙した。
僕たちの、私たちの好きなルパン=山田康雄さん。多くの笑いや感動を皆の心に遺してくれた山田さんに…ありがとう。

一言/中森さんのピンチヒッターとして執筆。
自宅のLDがぶっ壊れていたので、DVDを探して購入し、見まくりながら執筆。
個人的に最後の「山田康雄さん、ありがとう」関係はいい文章だと思ったのだが、
中森さんのエッセイとかぶってしまっていたらしく、大幅カットされてしまい、正直残念無念。


DEAD OR ALIVE 解説

「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」
シリーズ初!原作者モンキー・パンチ監督作品! 生還者・ゼロ。謎の秘宝が眠る漂流島 絶海の巨大要塞が全貌を現わす!
1996年4月20日公開
監督 モンキー・パンチ 脚本 柏原寛司 作画監督 江口摩吏介 音楽 根岸貴幸 キャスト オーリエンダー 高山みなみ 首狩将軍 銀河万丈 パニシュ 古谷徹 クライシス 野沢那智 エメラ 横山智佐 他
○解説
原作者であるモンキー氏自らが初めて監督を務めた作品。氏が以前からデジタルコミック化の為にあたためていた物語をアニメ化したものである。 モンキー氏は設定原画や一部の絵コンテなども担当しており、4人が首狩を倒すラストシーンは脚本段階では存在せず、モンキー氏のアイデアにより追加されたもの。原作的なドンデン返しとカッコよさが印象深い名シーンとなった。 キャラクターの性格付けも原作に近いものになり、ハードでクールなルパンが魅力。特に銭形警部の変化が顕著であり、原作同様「キレる男」として二枚目に描かれているのも特徴である。
○ストーリー
首狩り将軍が恐怖統治をしくズフ共和国の海に浮ぶ、漂流島。 そこに膨大な財宝が眠っているとの情報を得たルパン・次元・五ェ門は漂流島に潜入するも、 奇妙キテレツ、かつ完璧な防御システムにより撤退を余儀なくされる。 漂流島の秘密を首狩の娘・エメラが握っている事を知ったルパンはエメラの誘拐に成功する…だが、銭形の提案によりエメラは秘密諜報員オーリにすり替えられていたのだ。ルパンを逮捕しようとするオーリ。そこに、首狩の軍隊がルパンのアジトに総攻撃を加え、アジトは壊滅。その折にルパンはオーリのペンダントに恋人 - パニシュ王子の写真を見つける。パニシュは2年前首狩によって処刑されたはずなのだが、ルパンはパニシュを見かけたと言うのだ。 そして、オーリはパニシュに遭遇する。将軍を倒す為、レジスタンスのリーダーとなっていた彼は、オーリに協力を要請するのだった。 一方、漂流島の防御システムはナノマシンによるものという情報を得たルパン達だが、首狩によってルパンは1000万ドルの賞金首にされてしまい、数々の賞金稼ぎがルパンを襲う。 不二子は漂流島の秘密を交換条件にエメラを自由の身とするが、エメラは漂流島については何も知ってはいなかった。彼女の父・Dr.ボルトスキーがエメラを守る為に首狩を騙していたのだ。 ルパンらは再び漂流島へ。 不二子は首狩のコンピュータからナノマシン制御プログラムを入手し、ルパン達と合流する。 その頃レジスタンス達はついに活動を開始し、首狩の宮殿へ攻撃を開始した。 首狩は漂流島の鍵を握るパニシュをおびき出す為、オーリを人質に漂流島へ向う。 しかし、漂流島にパニシュはいなかった。宮殿から首狩を離すオーリの作戦だったのだ。 防御システムが作動し、オーリが串刺しになる寸前…ナノマシンの動きが止る。パニシュが現われたのだ。 内部をパニシュに案内させ、ナノマシン制御システムを入手した首狩はパニシュを殺そうとする。 パニシュの頬を銃弾がかすめると、パニシュの全身にヒビが入り、中からルパンが現われた! 今までのパニシュはルパンの変装だったのだ。不二子の活躍で防御システムは停止し、崩壊を始める。 ルパンは将軍を倒し脱出すると、漂流島から黄金が溢れ出す。防御システムそれ自体が、国王の遺した黄金だったのだ。
○漂流島の財宝
漂流島 - ズフ共和国の沖合に浮ぶ島。Dr.ボルトスキーをチーフにナノマシンの研究が行われていた。 ズフが王政をしいていた頃の財宝が眠っており、その量は小島ひとつ分はあろうかという黄金だ。山の上に突き刺さった空母内には財宝を守るナノマシンの制御室があり、王家以外の人間の存在を感知すると、たちまち攻撃を仕掛けてくる。実はその防御システムそのものが原子レベルで変換された黄金だったのだ。
○DEAD OR ALIVE を彩るゲストキャラクター
首狩り将軍 漂流島の財宝を目当てに前国王を倒し、ズフ王国の実権を手に入れた残忍な将軍。 右腕のクライシスに王子パニシュを殺害させる。 ナイフの達人であり、背く者・使えない者は容赦無くその首を切り落とす。
オーリエンダー 通称オーリ。ズフ王国国家警察の秘密工作員。 ペンダントには恋人であったパニシュ王子の写真を忍ばせる。 国王がパニシュを殺したと首狩に吹き込まれている。
パニシュ ズフ王国の王子。2年前のクーデターにより首狩の右腕クライシスに殺された…はずなのだが、 再びオーリの前に、独裁国家を倒すためのレジスタンスのリーダーとして姿を現わす。
名セリフ
○「結論が出る前に物事を決めるのは愚の骨頂ですぞ、将軍」
空中から颯爽と登場し、華麗にエメラを奪い去るルパン。 それを目の当たりにした将軍は、”何がルパン捜査のプロだ”と銭形をののしる。が、 銭形は余裕の表情で部屋にエメラを招き入れる。銭形はルパンの行動を読み、エメラを替え玉とすりかえていたのだ。銭形の”キレる男”ぶりがよく現われているシーンだ。
○「ありがとう いい夢だった…」
全てが終わり、オーリの前に姿を現わす銭形。オーリは心配そうな面持ちでルパンはどうなったのかを銭形に尋ねる。「逃げた…」銭形がそう言いながらルパンの手首のみがぶら下がる手錠を見せると、オーリの顔に微笑みが。 彼女はパニシュの形見でもある写真入りペンダントを見つめ、そして海に投げ捨てる。 塞ぎこんでいた2年間を思い出と共に決別した彼女の表情は、明日への希望に満ち溢れていた。

一言/こちらも中森さんのピンチヒッターで執筆。
DEADはけっこう好きな作品だったので、くたノスよりかは楽だった。
でも、やっぱ「あらすじ」は難しいネ!!
名セリフはカットされてしまい、メチャ残念。けっこういいチョイス&解説してたんだけどなぁ。



どのエッセイに限らず、私の頭の中には「僕たちの好きなルパン三世」というタイトルにふさわしい文章をと、
その事ばかり考えて書いていた。同シリーズを参考にって、たくさん読んだもの。
でもやっぱ、文字数が充分にあるといいね。パースリやバビロン書いてて、そう思った。
旧ルエッセイなんて、言いたい事言いきれなくてさ。更にカットされたら支離滅裂だよ。
ま、自分の好きなPART3とバビロンで思いきり出来たから、いいかな?
とりあえず、本当はこれだけの量と中身を書いてたんだよ、って皆にわかってもらいたかったのかも。ははは。

それでは、感想とかあったら掲示板までお願いします。


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