いよいよ ルパンのよこく時間が せまってきた。
銭形けいぶ「あと １５分だ このなかに へんそうしたルパンは いない」
金満氏「やつは どこから あらわれるだろう」
銭形けいぶ「金満氏 しんぱいごむようです この銭形に まかせてください」
そこへ ウエイトレスが やってきて お茶をくばりはじめた。
ウエイトレス（不二子）「みなさん きんちょうを ほぐしてください」
お茶をのむと ぜんいん そのばで ねむりはじめてしまった。
ウエイトレス（不二子）「うまくいったわ」
石川五ｪ門「よこく時間まで あと１０分」
ルパン三世「あわてず いそぐんだぞ」
ホテルのボーイにへんそうした ルパン 五ｪ門 次元が 大きな にもつをはこんでいる。
次元大介「まったく こんなに おもいものを はこぶのは ほねのおれるしごとだぜ」
ルパン三世「ぼやくなよ さくせんが せいこうするか しないかは このにもつに かかってんだからな」
会場の時計が １２時をしらせた。
銭形けいぶ「おや ねむってしまったらしい」
銭形につづいて ぜんいん 目をさました。
銭形けいぶ「１２時になった いや まてよ たしかだろうな」
金満氏「わしの時計も １２時をうっておる たしかじゃ」
金満氏はからだじゅうに時計をぶらさげていたのだった。
そのとき 仏像のからだが ふたつにわれ なかから するすると はたがでてきたではないか。
ルパン三世「黄金仏像 たしかにちょうだい 仏像は ネパールの人々にかえす ルパン三世」
銭形けいぶ「いったい これは どういうわけだ」
ルパンは ４０階にある てんじかいじょうと うりふたつのへやを ３９階に つくったのだった。
かべの色 家具 黄金の仏像とケース なにからなにまで そっくりにつくりあげた。
不二子が ねむりぐすりで みんなをねむらせた５分間に ぜんいん ３９階へ いどうさせたのだ。
銭形けいぶ「な、なんだ すると このへやは にせものか！」
ルパンは 黄金にかがやく仏像を かたてにもつと 不二子 次元 五ｪ門とともに ビルを だっしゅつした。
ルパン三世「さて ひとしごと おわったぞ じゃあなー おとっつあん！」
銭形けいぶ「うーう ルパンのやつめ また してやられた」
金満氏「ああ わしの仏像が なくなってしまった………」
銭形は じだんだふんで くやしがった。
そのよこで 金満氏が がっくりと かたをおとして しょげかえっていた。
