解説


解説
「ルパン三世パンドラの遺産」(以下、パンドラ)は、ファミコン中期とも言える1987年に発売された。

ステージ構成が、ナムコの名作ACT「ローリングサンダー」に酷似している。よって、開発もナムコが行ったと思われる。
ルパン三世のキャラを使ったアクションゲームというと、
GB版やSFC版など、あまり面白くない(ハッキリ言っちゃえばクソゲー!)な印象があるが、
このパンドラほど、ルパン三世の世界観を忠実にゲーム化した作品は無いと言える。
そこまで言えてしまうのもコレすべて、アイテム「トランシーバー」を使って
ルパン、次元、五右ェ門を好きな時にプレイヤーキャラとして切り替える事が出来ることだろう。
3人にはファンが納得できるような個性付けがなされていて、そこもこのゲームの大きな魅力だ。
ここで紹介してみると、
ルパン三世…銃は射程が短く、連射できないが すべてのアイテムが使用可能。
次元大介…銃の射程が長く、3連射可能。でもアイテムはトランシーバーしか使えない。
五右ェ門…銃で倒せない敵や障害物でも、なんでもぶった斬る。でもアイテムはトランシーバーしか使えない。
…といった感じ。
そして銭形警部は、ステージクリアに時間がかかると出現し、猛烈な早さで突っ込んでくる無敵キャラ。
通常なら、やられたキャラは助け出す事によって再度使用可能になるが、
銭形にやられたが最後、ステージをクリアするまで そのキャラは使用不能になってしまう。

他にも、赤外線スコープを使用する事によりトラップを回避できるなど、ルパン的な要素も多数。
4面前半のフィアットでの移動は、カリオストロの城のように壁を登っていく事も可能。

ファミコンゆえにグラフィックはショボい印象があるが、それを補って余るゲーム性。
「ルパン三世パンドラの遺産」は、ルパンファンなら本体買ってでも遊んでもらいたい一本である。


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