USA版(のみ)
CLIFF HANGER

DATA
アーケードゲーム/1983年発売/STERN ELECTRONICS/LDゲーム(アクション?)

LDゲームとは・・・?
アーケードゲームの筐体の中に、ゲーム基盤とLD(レーザーディスク)プレーヤーが入っており、
LDの画像と連動させて、ゲームを展開させることができるというもの。
高品質のアニメを、操作できるような感覚になれるということで、一時期話題になった。
例をあげると、「ドラゴンズ レア」(海外作品)が有名だが、
日本では「サンダーストーム」(データイースト)、「タイムギャル」(タイトー)、「ロードブラスター」(データイースト)などがある。
アニメにあわせてレバーやボタン入力を行うというもので、少しでも間違えるとアウトになるため、完全なる「覚えゲー」になる。
結果、「アニメを操作」というよりかは「アニメを記憶」するジャンルとなってしまったため、日本では短命に終わってしまった。
反面、海外では一時人気ジャンルとなり、さまざまな作品が発売された。
日本でも当時からの熱烈なファンも多く、上記日本製3作品はメガCDなどに移植されたりもした。


クリフ・ハンガー 筐体用イラスト

解説
ルパン三世のLDゲームが存在した。
STERN ELECTRONICS(スターン・エレクトロニクス)社の「クリフ・ハンガー」が、それである。
素材は劇場アニメ「ルパンVS複製人間」「カリオストロの城」が使われており、
基本的にアメリカで流通し、ごく少数が翌年(1984年)に日本に輸入されたのみである。
プレーヤーは主人公「クリフ」となり、ガールフレンドのクラリスを助けるといったストーリーだったようだ。
タイトル画面を見てもらえばわかる通り、
LDゲーム故に、劇場アニメそのままの映像。(タイトル画面は、「〜複製人間」の冒頭)
操作は、4方向レバーと2ボタンで行う。
流れる映像の音声は、部分的に吹き替えが行われており(日本で発売されている英語版とは異なる)
「あららら」等が山田ルパンなのに、次のセリフが英語になっていたりと、けっこうテキトー(笑)
ルパンが飛ぶシーンに「JUMP!」という声が入っており、その声に合わせて操作を行うのだ。

基本はカリオストロの城がストーリーに沿って登場し、その合間に「〜複製人間」のアクションシーンが入っていたようだ。
ゲームオーバーになると、「〜複製人間」冒頭の首つりシーンが出た模様。

イメージイラストとストーリーの事を考えると、日本のファンにとってはどうでもいい存在なのかもしれないが、
アーケードゲームの歴史からはハズせない「LDゲーム」というジャンルに
「ルパン三世」も関係していたという事実は貴重なことであると考え、探索隊での紹介となりました。


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