新・ルパン三世
「一宿一殺(仮称・正式題名なし)」

週刊漫画アクション昭和55年12月18日号収録

解説
エピソードの順番的には、サンフランシスコ篇の直後にこの話がくることになる。
パワア・コミックスの尺の関係か未収録になってしまい、そのまま現在に至る。
ちなみに、この作品が収録されているアクション55年12/16号は国会図書館にも保存されていない。
この話には正式なタイトルが存在しない。
ただ、扉絵は独房の中のルパンのイラストで、その壁に唯一「一宿一殺」と書かれているので、
この場ではそれを仮称としたいと思う。
話としては始終ルパンがルービックキューブにハマっているという おちゃらけた?内容だが、
次元や五右ェ門との関係や、そして
死刑執行の際に銭形が洩らす台詞や涙は、「ルパン三世」の世界において重要な意味を持つ描写内容の為、
単行本未収録なのが惜しまれる一作である。
(関係ないが、現在Typerが双葉社に具体的な収録単行本の企画を出しているので、
もしそれが実現すれば、ルパン・モンキーファンの皆がこの作品を読む事ができるのもそう遠い事ではないかもしれない??)


ストーリー
ルパンのアジトが、銭形によって完全包囲された。
が、当のルパンはそれどころではなくルービックキューブに夢中でソファーを動こうとしない。
次元と五右ェ門はルパンを置いてアジトから脱出。ルパンはそのままキューブをやりながら銭形に逮捕されてしまう。
独房にブチ込まれても、たまにキューブに八つ当たりしつつ面を揃えるのに夢中になっているルパン。
ついに、ガス室での死刑執行の日が来た。が、ルパンは相変わらずキューブばかりやっていて和尚の話にも耳を貸さない。
ガス室にルパンは閉じ込められ(それでもキューブを続けている・笑)、銭形の見守る中死刑が執行される。
「この世で天才という言葉をおしみなくおくれるのは お前だけだったヨ。 ルパン。」
そう言いながらガス室に向かって敬礼する銭形の目からは涙のようなものが見えた。
飾り気のない貧相な?樽が銭形の前を通る。それが、ルパンの棺桶だ。
銭形は思わず棺桶を蹴り飛ばして破壊、「みじめすぎる…」そう言い残しルパンの亡骸を確認に向かう
…が、なんとルパンは何事もなかったかのようにガス室でキューブと格闘している!??
所長は一旦ルパンを独房に戻し、ガス室の徹底調査を命令。
事前に動物実験も済ませてあるガス室。所長自身と銭形が自らガス室に入り、ガスを調べることに。
何故ルパンは生きていたのか…!???

(オチはまだ内緒♪すべては双葉社様次第!??)

貴重な資料をお譲り下さった RYOさん、本当に有難うございました!!

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