ルパン三世の英会話作戦
「キーポイントを盗め!」

作画 モンキー・パンチ / 監修 マリアン
1985年10月20日第1刷発行 定価680円 121頁

未収録…とは違うが、現在絶版のこの本でしか読む事が出来ない、
モンキー先生描きおろしコミックで全篇が構成されている。

この本のためのモンキー先生描きおろし部分
表紙イラスト / カラー口絵イラスト…5点 / コミック…96頁
(奥付けの隣のイラストは原作新ルパン「すたーだすと」の扉絵に着色したもの)

解説…モンキー先生描きおろしコミックに英会話のレッスンが織り交ぜてある。
この作品ではルパンは日本語しか話せない設定になっており、不二子を通訳にしながらのストーリー展開は無理なくまとまっており、新作「ルパン三世」として充分楽しめるものである。
そして何よりの着眼点は、
モンキー先生が描いた最後の「ルパン三世」のコミックが、この「英会話作戦」だという事だ。
そういった資料的な意味でも、再販が望まれる書籍である。

ストーリー…眼鏡の男と小柄な美女のカップルを中心に話は展開する。
謎のコートを着た3人組に狙われて 飛行機内ではスチュワーデスに頼んだ水に毒を盛られたり、税関の検査ではトランクの中身を死体とスリ替えられたりして 入国を阻止されようとするが ココは偶然と普段からの注意力で難なく切り抜ける。
そして空港を出た2人の前に一人の男が現れ、「Are you Lupin the Third?」と質問してくる。
軽くあしらって先を急ぐ眼鏡の男の頭を、男の手によって引き千切られる…!?と…
眼鏡の男は、ルパン三世の変装だったのだ。そして、女の方はもちろん、峰不二子。
そして変装を見破った男は、CIA(アメリカ情報局)の者だったのだ。
CIAの男の車を爆破し 男の手から逃れるルパン達だが、今度はホテルまでのタクシー探し?で ひと騒動
そして やっと乗れたタクシーもCIAとグルだったのだ。
ルパンと不二子は座席に固定されてしまい自由を奪われる。運転手とCIAは謎の古城の前で車を止め、降車する。あとはコンピューターが自動的にルパンと不二子の死体を処理するというのだ。
運転手のいない車が、古城の中に狂ったように入ってゆく。
そして、2枚の回転ノコギリが… 処理完了した棺桶からは、ルパンと不二子が「生きたまま」入っており、その棺桶はルパンが予約したホテルに届けられていたのだ。
ルパンが案内された部屋は、超ボロボロのみすぼらしい部屋。
かと思えば、部屋の出入口に鉄格子が現れ、ルパンと不二子は閉じ込められてしまう。
そんなルパンと不二子の前に、飛行機のコートの男達、「にせ」CIA、タクシー運転手にホテル従業員が揃って現れる。
そのうち一人はルパンの変装をして…!?
ルパン達と男達の目的は、ロスアンゼルス宝石万博。
男達は ルパン三世を拉致し、自分達が宝石を盗んで高飛びした後に その罪をルパンに被せる計画だったのだ。
「計算は合ってても肝心の答えが間違ってるな!」 そうルパンが言うと同時に、
鉄格子は粉砕され、男達は声もなく倒れる。 次元と五右ェ門だ。
こうして、無事4人揃ったルパン一家。 話は後篇「バーボン気分で」に続く事になる。

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