SEXYルパン三世(サード)
「ロールス セーラー」

脚本/平野靖士
週刊漫画アクション1984年7月11日号収録

解説
TV「ルパン三世PART3」の放送中(正確にはナイター中(^^;)にアクション本誌で短期連載された、
SEXYルパン3(サード)のうちの1本。
これもやはり、脚本が平野氏が担当しているという事と、
SEXYルパン3(サード)シリーズが単行本化するには話数が足りない為に いまだ未収録となっている。
(正直、一番の原因はヤル気を出さない双葉社の問題でしょうね(^^;)
そしてこの作品は、のちにアレンジされてアニメ化される。
その作品こそが、ファンに定評があるルパン三世PART3第30話「カクテルの名は復讐(リベンジ)」なのである。

ストーリー
雨のサンフランシスコの とある酒場に、コートを着た女が一人で入ってくる。彼女の名はセーラー。
バーテンは、白いシャツに蝶ネクタイの男・ルパン三世。
ルパンは、来店した彼女をピンクのロールスロイスと例え歓迎する。
そしてセーラーは、店のガラス窓にあるひとつの穴を発見。
ルパンは その穴を「バーテンダーの憩い」と紹介し、重い空気を入れ替える為、そして気分転換の為のものと語りながら
ダーツの矢を穴めがけて投げると、外では民間人?の車がパンクし壁に激突している姿が。
一方、店の地下では次元大介が待機していて、ルパンは次元に 役者は揃い、作戦の決行を15時と告げる。
やがて店は閉店し、店内はルパンとセーラーだけになる。
「もう1杯つくろうか 同じものを…」
「ねェ そのカクテル何という名前なの 胸にドンとひびくわ」
「…リベンジ…」
「復讐(リベンジ)…!!」
セーラーは、男を追ってここまでやって来た。しかし彼女は、他の客のようにウサを置いていく事ができそうにないとルパンに告げる。
ルパンは、「ウサを置いていってくれねェと俺の店の名折れになるのでね」そう言いながら
セーラーに口づけをし、カウンターの上にのせる。激しく抱きあう二人。
「ウサは置いていけそうかな」
「…半分だけ…」
「あと半分のウサはこれではらすんだよ…」
ルパンは銃を取り出す。
「作戦はベッドの中で立てよう 明日の朝までたっぷり時間はある」
ルパンとセーラーが抱きあう中、サンフランシスコの夜は過ぎていく。
そして、作戦決行10分前。
「ねェ またシスコに来たら会ってくれる?……」
「会いたいが 俺も今日この店をたたんでシスコを出る」
ルパンは銃に弾を一発だけ込め、セーラーに手渡す。
そして、セーラーの父を自殺まで追い込んだ「男」が、店に入ってきた……!!!
セーラーの復讐は? ルパンと次元の作戦とは!?

資料協力/タッド星谷氏

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